４月１日 19時　試楽祭
４月２日 15時　例大祭

例大祭（れいたいさい）とは神社の大神様がその地の御鎮座（ごちんざ）にゆかり有る日を一般的に示し、お祝い申し上げる一年に一度の一番大切なお祭りであります。当神社では例大祭の１ケ月程前から諸準備が始まります。

氏子区域内の子供達による(３、４才〜中学生)打ち囃しの練習が２週間程前から始まります。夕方から夜の９時頃まで 氏子・総代の指導、又お兄さんお姉さんから拍子木・笛・太鼓の持ち方から教わり、最初はテンポも合わずバラバラでしたが日を追う毎に、 みんなの息が合ってきます。　さて、子供達がもっている楽器ですが何故か毎年小太鼓の争奪戦が始まります。小太鼓だけですが、年長の子・当番地域の子が勝ち取っているようです。

３月も終わりに近づきますと、担当氏子区域のみなさんで、祭りの準備のため境内参道に屋形・下馬を建て、舞台を組み上げ境外にも大幟や提灯立てを設置し、祭りの準備が整います。
４月１日の午後６時頃、子供達の打ち囃しは半月間の猛練習の成果を発揮しようと、こころ勇んで先導提灯に続いて町内を練り歩き、夕闇迫る午後７時には神社 に到着し、ご神前で打ち囃しの奉納を致します。夕方には神社境内の総ての提灯に蝋燭の火がともり、幻想的な雰囲気につつまれて試楽祭が行われます。

『本楽祭』４月２日、朝早くから子供達の元気な声や、香具師の威勢のよい声が飛び交う中、８時４５分に子供御輿の発輿祭を拝殿前にて行い、子供達の掛け声も高く元気に境内を出発し氏子町内を練り歩きます。

午後になると大勢の参拝者の方が繰り出し、多くの露店が境内に建ち並び、特設舞台では子供達が猛練習の成果を披露しよう と、緊張しながらも無事終え、その後芸人によるマジックや歌謡ショーで賑わいました。

定刻午後３時には、境内に鋪設された祓所にて『修祓の儀』を行い、本庁幣・宮司・献幣使・随員・祭員・参列者を祓い、本殿へと参進して行きます。

殿内では、始めに宮司に合わせ一拝し、開扉を致し御供え物を仮の場所から御神前へと手渡し御供え申し上げます。この作法を『献饌』と言い大神様の御供えに粗相があってはならぬと、奉仕祭員一同も思わず力がはいります。

無事御供えを済ませ、次に献幣使『捧幣行事』（岐阜県だけの特殊神事と聞き及んでおります）より幣串をたてまつって戴きます。続いて、宮司が祝詞を奏上いたし、今度は献幣使より本庁幣を神前にたてまつり、お祝いの祭詞を奏し、祭典の最も厳かな部分が無事納まりました。

続いて、令人の楽に合わせて舞楽蘭陵王を奉納し、宮司以下祭員・献幣使・随員・氏子代表の方が玉串を奉り、宮司の 一拝に合わせて全員で一拝して大祭が終了します。
今年は、例年になく桜の開花が早く、花が散ってしまうのでは無かろうかと心配もしましたが、当日は大変天候に恵まれ、満開の桜のもと例大祭は滞りなく斎行され、多数の参拝者がお参りにみえました。