午前10時宮司以下祭員が御神前で拝礼して忌火(いみび)を戴きます。忌火が祭員に手渡されるや否や、まつりの開始を知らせる太鼓の音と共に境内に設けられた斎場(さいじょう)へと参進いたします。斎場では参拝者が一同を待ち受けます。次に全員がお祓いを受けた後に宮司が祝詞(のりと)を奏上いたします。そして祭員のすすめる切麻(きりぬさ)にて、火炉を清めた後いよいよ忌火を移します。
祭員一同により大祓詞が奏上されるなか、4人の厄男達が崇敬者の願いを一心に込めて、祈願絵馬や金幣串などを火中に投じてまいります。最後に全員が火炉に向かい、宮司に合わせ一拝をし神事を納めます。本年は悪天候にも関わらず、大勢の方のご参拝を賜りました。また境内では敬神婦人会による甘酒も振る舞われ、遠来の参拝者も心暖まるもてなしに満足そうでした。尚、当日に正月飾りや注連縄・御神札などを持参される人が多数おられましたが左義長(毎年1月15日)とは主旨が異なりますので、これらは全てお断りいたしました。